2008年07月27日

『崖の上のポニョ』 3.5/5点

今年の27時間テレビは最高に面白かった。


だいたい、24でも27でも毎年下らない企画をグダグダやっててなんも面白いことなんてないんですけど、今年はやばかった。


さんまさんはやっぱり神様だなぁ。話のふり方、広げ方のレベルが違うわぁ。

紳助、たけし、大竹しのぶとの絡みも最高でした。

ダウンタウンが出てるのみたかったなぁ。



やっぱりベテラン陣は違うね。今の芸人とかアレに比べるとカスですよ。ジミー大西の方が100倍面白い。



さてさて、タイトル通りポニョです。久々に映画ネタ。まぁジブリですから。


感想からいうと、過度の期待はしちゃいけないと思う。ただまぁ純粋に面白い。

ていうかジブリ、ストーリーもそうだけど、画の方向性もだいぶ変えてきたなぁ。

直線がほとんど存在しない。車の中と船くらい。後は手書きマックスで、懐かしい感じのアニメになってました。


ネタバレしまくるので観てない人はこれ以降見ちゃだめ。






なんというか、予想外だった。

最近の傾向(というかジブリ全体の傾向)からして大人向けかと思いきや、子供向けでした。少なくとも初見では子供向けにしか見えない。


トトロを観てる気分でした。


5歳のソウスケに恋した人間換算で5歳の金魚(?)のポニョが人間になろうとするお話。


CMとかキャラクターグッズで人間ポニョや半魚人ポニョが出まくってるので「おいおい、ネタバレしすぎだろう」と思ったら開始30分で人間になっちゃった。

あとの一時間はストーリー的にはほとんど進まず、心理描写というか、ポニョとソウスケの交流の時間。



本当に単純な話です。恋が成就して良かったねみたいな。

波乱なんてない。というかフジモトだけ勝手に困ってて後は誰も気づかないみたいな。






「大人向け解説」


このフジモトっていう存在が非常に面白い。

元人間。この時点でだいぶ気になります。
おそらく人間に嫌気が差して、海の男になり、世界を汚す人間から海の時代(デボン紀)を取り戻そうという男。

この男が常に気になる。

この人、ものすごい科学的なんですよ。
観てる時、子供がすごいうるさかったんですけど、こいつの台詞だけシーンとなるんですよ。何言ってるかわからないから。

そもそもデボン紀を連呼している時点でだいぶ科学的なんですけど、「DNA配列のなんたらかんたら」やら「暴走が第二期に入ってなんたらかんたら」やら明らかに難しい、科学的な言葉を使っている。

人間を辞めたくせに登場人物の中で最も人間的なキャラクターがそのフジモトです。

そしてとことん無視される。というかすべてが徒労に終わる。



グランマンマーレに相談した時も、どうしようどうしようとなっている時に、「昔の魔法でポニョを人間にしちゃえば大丈夫よ」とあっさり片付けられます。最後の方ではおばあちゃんたちにもスルーされてます。

彼の心配をよそに、物語は最高の終わり方をします。
彼はなにをしても無駄だったということ。

これはつまり人間がどうがんばろうが自然の摂理には勝てない的なことを言いたいわけです、宮崎さんが。物事はなるようになると。

そんなメッセージが人間を辞めた男から発せられるという逆説的な表現の仕方は非常に気になりました。

もう一度観れば色々わかるかもしれない。






それと、もう一個、間違いなく何かあるはずなのがヒロインのポニョ。

魚→人間になってしまったこのポニョという存在。これは間違いなくなにかのメッセージがあるはず。


ポニョは最後に人間になるまでは、魔法の使える魚です。
ここでも逆説的な表現がなされていると推察すると、魔法の使える魚は科学を使える人間に相当すると考える。


この作品の登場人物は非常に純粋です。登場人物自体ものすごい少ないんですが、リサ・おばあちゃん達、みんなあっさりと魔法を受け入れます。

逆に魔法の力で人間になっているとは言え、暴走して世界を崩壊寸前に追い込むポニョ。これは現在の人間の状況に似ていると言えなくもない。

そして純粋な二人の愛で最終的に崩壊を免れる。

つまりポニョは「純粋に愛する」という心が世界を救うというメッセージですね。

周りの人、もの、あるいは地球を愛することによってこれからの世界も救われるのではないかという宮崎さんのメッセージが感じ取れます。




現実世界と逆転した関係にあるのがこの作品の世界観である。

これがまぁなんとなく観て思った仮説です。




ただまぁいいとこ取りというか、無視している点があります。


一つはグランマンマーレ。これは海の神様的キャラですから、上の解釈では人間の代表格になってしまいます。しかし、劇中マンマーレはあまり物語に関わってこない。
「ポニョをよろしく」という台詞もあるし、人間の中の最後の良心という感じかなぁ…。うーむ、わからん。


それともう一つ。ポニョが救われるのが魔法という点。

逆説的表現だとすると魔法はすなわち科学になってしまうわけで、世界が科学で救われるのはちょっと微妙。

ただまぁ「古代の魔法」「失敗すると泡になってしまう」という言い方も気になるところです。


おばあちゃん達が魔法で、足が治ったことも考えると、魔法(科学)も使い方によっては救われるということが言いたいのかもしれません。


うーむ、考えるのがめんどくなってきたからこのくらい。
posted by ヤマ at 23:47| 東京 ☁| Comment(5) | TrackBack(0) | 映画(ネタバレあるかも) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
なるほど、そういう解釈もありですね!
私は宗助達が食べてるものが気になりました。
ジブリの作品ていつも
自然的だったり
まごころ込めて作っている
美味しそうな食べ物が出てくるのが
特徴的なのに
(と、私は思ってるのですが)
『ポニョ』では
宗助が
外食に連れてかれそうになったり、
チキンラーメン的なのを食べさせられてたり、
(あのラーメンはあれで
美味しそうではありましたが)
現代社会の家族の食生活みたいのを
映し出してるのかな、と思いました。
あと宗助が母親と父親を
リサ、コウイチって呼ぶところ。
昔じゃ考えられないことなのに
今はそうやって友達感覚で
親のことを呼ぶ子どものこととか、
そういう現代的なところを
宮崎さんは描いて
何かを訴えたかったのかなって思いました、
私は。
ちなみに“何か”はまだ
考え中ですが…!笑

追伸
映画館で配布するB5サイズのチラシあるじゃないですか。
あれ、私貰ったんですけど
ポニョの楽譜ついてたんで
アレンジ大会、やりましょうね!!
Posted by ayu at 2008年07月28日 00:59
「古代の魔法」「失敗すると泡になってしまう」
人魚姫\(^O^)/

フジモトって名前がなんか普通でえ?って思いました。
ポニョかわいいですよね〜
手でたー!足でたー!
妹たちの声がセクシーでした。
んふ。
ハムはポニョが全部食べちゃったんだよw

あゆ!そんなのゲットしたの!?
貰いそびれた〜(-_-;)

Posted by みの at 2008年07月28日 13:47
>あゆちゃん

まぁ現代的な映画というのは解釈がいくつもできるようになっているものだからね。
これは俺の妄想みたいなもんだけど。

確かにね。インスタントラーメンやらサンドイッチやらお手軽料理ばっかりだったなぁ。
ただ気になることは、あまり良い母親(愛情だけは注いでる)のリサがすごい肯定的に書かれていたところかなぁ。
車で暴走したりおじさんの悪口言ったり。まぁ今の母親そのものと言えなくもないけど。

楽譜が書かれている方は古いバージョンだからレアですよ。
ハーモニカで良ければね…。


>みのちゃん

人魚姫はそうなのかぁ。ただ変えたりなくしたりできなくもない設定を残すのは何かあるかと言えなくはないかなぁ、と。

普通な名前なのは普通の人間代表なんだということなんじゃないかと妄想してみる。

妹達は葉の茶にしか聞こえませんでした…。

欲しければうちの映画館からとってきますが。
Posted by やま at 2008年07月28日 21:58
ちょちょちょ!
ポニョは踊りつきですよ!
ハーモニカもったら踊れないじゃないですか!w

ポニョグッズが欲しいです〜(^^)w
なにかおすすめありますか?
Posted by みの at 2008年07月29日 01:11
本物も踊ってないのに踊るってどういうこと!?
羞恥心もやれとか言われてるし…。

ポニョは魚より女の子の顔の方が可愛いと思うんだよなぁ…。女の子状態のピンバッジとか。
メモホルダー(ブロックからクリップが伸びてるやつ)が可愛かったなぁ。ブロックの中にポニョと青い液体が入ってて。
ちなみにうちはもうほとんどグッズが売り切れてます…。
Posted by yama at 2008年07月30日 23:26
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